ビットコインはこれからどうなっていくのか

■実は色々なサービスに活用されているビットコイン

ビットコインの利用はますます広がりを見せ、様々なサービスが提供されています。例えば、電力販売会社とビットコイン取引所が提携しているもので、電気代の支払いをビットコインで行うと、数%割安になるサービス。bitFlyerのように、ビットコインの販売・売却から、FXによる投資、買い物やキャッシュバックなどの特典を得ることまでができるのも、新しいサービスだと言えます。

仮想通貨を使った決済サービスを提供している会社もあります。ビットコインは個人間での取引が容易にできるものですが、値動きの激しいビットコインを保有しているよりも、自国通貨で保有したいという企業は多いのです。そのため、入金したビットコインを即座に現地通貨に両替するサービスを扱っている業者がいるのです。

海外旅行に行ったとき、現地通貨を利用するために両替をすることがありますが、手数料が高く、面倒なものです。ビットコインが利用できるお店なら、両替の手間も手数料もかかりません。ギリシャやアルゼンチンなどでは、ビットコインで決済可能なお店や、取り扱い可能なATMが増えています。

■一部の国では、すでに公的に利用されている

先ほど出てきたギリシャやアルゼンチンなどは、財政破綻を経験しており、通貨としての信用が低い国です。そのため、特定の管理者を必要としないビットコインが相対的に信用を集めて、よく利用されているのです。

中でも有名なのは、ユーロ圏のキプロスです。ここはギリシャにも近く、その財政危機の影響を大きく受けて財政がゆらぎ、預金封鎖をする事態にまでなりました。ビットコインのATMができたのも、ビットコインで学費の支払いを認める大学が現れたのも、キプロスが世界で初めてです。

また、ビットコインの核となる技術であるブロックチェーンは、様々な金融サービスなどに応用できるとされ、都市銀行やIT企業などで盛んに研究されています。

■中核的な技術であるブロックチェーンは、これからの情報技術の中心となり得る

金融とテクノロジーの融合を表すフィンテックという言葉が盛んに使われ始めたのは、アメリカではビットコインの運営開始に近い2010年頃のようです。金融におけるテクノロジーの分野でも、ビットコインとその存在を可能にしている技術のブロックチェーンが様々な可能性を広げています。

IPO2.0という考え方があります。一般的なIPO、株式公開は、取引所や証券会社の手を介してなされます。いわば、法定通貨の仕組みに例えると、これらの取引所や証券会社などの特定の団体が、中央銀行や政府になるわけですが、これらを介することなく、ブロックチェーンによって会社の設立、株式の公開を認めようというのがこの考え方です。投資家はビットコインで会社に投資します。

さらには、金融のみにとどまらず、改ざんが不可能に近く、取引履歴を簡単に追うことができるという特徴を活かして、様々な分野に応用が試みられています。それは商流管理、資産管理、医療情報、他多岐に渡ります。これらの分野でブロックチェーンが活用された時、主要な決済手段となるのはビットコインかもしれません。

■その匿名性ゆえ、悪用されてしまうことも

ビットコインは、いいことばかりに使われているわけではありません。その匿名性ゆえ、資金洗浄(マネーロンダリング)に使われてしまうこともあります。過激派の宗教組織が、その軍資金の送金にビットコインを利用したと報道されたことがあります。

しかし、ビットコインと資金洗浄の親和性が強調されるのも過去の話です。イギリス政府が2015年に、ビットコインが資金洗浄に悪用されるリスクは、銀行利用など他の決済手段よりも低いという内容を発表しています。ブロックチェーンの特徴は、仮想通貨が発行された時点まで、取引履歴をさかのぼることができる点と、誰でもその履歴を見ることができる点にあります。これは使い方によっては、悪意のある利用を防ぐことにもつながるのです。ただし、イギリス政府はその発表の中で、ビットコインの普及が広まって市場規模が拡大するに連れて資金洗浄に使われるリスクも拡大する可能性があるとも指摘しています。

■ビットコインの相場はどうなる?

ビットコインはこのように様々な使われ方をしています。通貨としてアメリカドルや円などと引けをとらない決済手段としても使われますし、その値動きの激しさから投資・投機の対象にもなります。ビットコインの面白いところは、その価値の変動についても深く考慮されて設計されている点です。

送受金の承認者は、マイニングといって新規に発行されたビットコインを賞金として受け取ることができます。こう聞くと、経済に明るい人は、発行量がどんどん増え、希少性がなくなることによって、価値が下がると考えるかもしれません。ビットコインはこの点にも考慮されています。まず、マイニングをする人(マイナー)がもらう賞金は、一定の取引数毎に、半減するようになっています。これを年数に換算すると、約4年になります。そして、ビットコインには、総発行量に上限が決まっているのです。上限は2,100万BTC(ビットコイン)と決められており、今のペースだと西暦2140年ごろに上限に達するといわれています。ここもドルや円のような法定通貨と違い、むしろ金や原油などの資源に近く、非常に面白い仕組みです。

金は実物としての価値がありますし、株は会社の所有権という財産の裏付けがあります。しかし、不特定多数のコンピューターの中にのみ存在している仮想通貨、ビットコインがこれだけ多くの人に信用され、利用されているとは、20世紀の私たちが想像できたでしょうか?ビットコインと仮想通貨の時代は始まったばかり。これからますます注目されていくことでしょう。

■ビットコインの一番の魅力は、その将来性にある

ビットコインの通貨としての特徴は、法定通貨のように特定の管理者が存在せず、相互に管理し合うという全く新しい発想によるもの、ということでした。これを可能にしているのは情報技術の発展であり、その中でも核となるキーワードはP2Pという方式、ブロックチェーンという技術です。

そしてその将来性およびメリットは、次のようにまとめられます。
・将来的に、多様なサービスでの利用が見込まれ、その中には法定通貨ではできないこともある。
・法定通貨よりも信用に足る通貨として扱われる場合も既に起こっている。
・投資対象にもなり、それ自体、決済手段として利用できる。
・送金手数料、決済の迅速さなどのメリットがある。
・ブロックチェーンという、金融など様々な分野で注目されている最先端の技術について知ることができる。

そのデメリットとして挙げられることは、次のようなことです。
・使える場所が限られている。
・仕組みそのものに欠陥があるわけではないが、現物の裏付けがない分、株式や金などに比べると、わずかながらハッキングや紛失などのリスクがある。
・現状としてリスクは低いものの、マネーロンダリングに使われる可能性がある。

デメリットに挙げたことは、既存の通貨や資産でも少なからず存在することです。その解決は、管理の方法が発展し、もっと広く普及されれば、遠くない未来に実行されるでしょう。メリットに挙げたことは、仮想通貨以外では不可能なことばかりで、数多ある仮想通貨の中で飛びぬけて普及し、存在感を持っているのが、先駆者であるビットコインです。

ビットコインの一番の魅力は、その将来性であり、いわばまだ見ぬ仮想の世界が広がっています。それは新しいウォレットが作成されるたびに、ひとつひとつ現実のものとなっていくのです。

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